プレゼンテーションをものにする

全般

プレゼンは今や必須のスキル

 プレゼンテーションは今や得手、不得手に関係なくビジネスのあらゆる場面で求められます。ウィンドウズ95が出る前の遥昔は、プレゼンテーターはもっと少ない資料でむしろ語りを中心にして、聞く側も想像力逞しく自分の頭の中でそれを再現していたように思います。しかし今やパワーポイントや動画でのプレゼンは当たり前、しゃべりを見える化して、聴衆の関心を引くアウトプットを普通に求められる難しい時代になりました。

まずは資料づくり

 そういうご時世なのでプレゼント言えばしゃべる前にまず資料作りとなります。自分のしっかり伝えるべき考えがまとまっているかが最重要ポイントです。見栄えや体裁を整えると何となくプレゼンぽく見えてしまいますが、所詮資料は道具です。ゲームもディスプレイが綺麗だから売れるのではなく、コンテンツが優れているので皆がその魅力に引き付けられます。

シナリオを活かす練習

 さてコンテンツをしゃべって聴衆の前で披露するのがプレゼンです。道具である資料はシナリオです。同じシナリオでもプロの俳優が身振り手振りで演じ切るのと、大根役者が棒読みするのでは雲泥の差です。プロは無理でも何とかセミプロぐらいは目指してしっかり練習は必要です。きっとおもしろいはずのコンテンツを活かすも殺すもプレゼンテーターの腕次第です。

プレゼンのコツと心構え

 私がお薦めするコツと心構えは、「いかに気・情・知でパフォーマンスするか」です。それはカラオケを皆の前で恥ずかしげもなく歌う、楽器を演奏して陶酔する、ステージで踊り切る、フィールドでファインプレーで魅せる、そんな自分を見せ切る感じが湧き出してこないと、いくら良い資料を説明しても伝わらないのだと思います。本番前に「気合を入れて行こう」と景気づけるのは、まさにこの「気」の部分なのです。

 そして「情」に訴えるただ「気」だけを込めて押し出しても相手の心の琴線に触れないと響かないプレゼンになります。情に訴えるとは、相手の「喜怒哀楽」の感情に触れるという事でもあるのでなかなか難しい部分です。実際、聴衆に喜んで貰った、楽しいと思って貰えたならプレゼンは大成功でしょう。相手の欲しい情報がしっかり入っていた、解決策が見つけられた、事例が面白かった、等々が目指す部分です。逆の感情である怒り、哀しみ、は誹謗中傷、相手の弱み等ですが、誤解を招きやすいこれらはたとえスパイス的に使うとしても原則慎重に扱うべき部分です。

 三つ目の「知」は、準備したコンテンツそのものですが、そこに自分なりの考えの工夫や、他人とは違った切り口がはいっているかどうかです。例えば、複雑怪奇に見える事を単純化して腹落ちさせる(単純化できるのは一つの才能だと思ってます)、自分の体験に照らし合わせて現実味を帯びさせる、自分の得意分野での視点が入っている(営業、海外、M&A等々)、これらのようなものが上げられますが、自分を通ったことによってある情報に付加価値が付いたと思われるのが目指す部分です。プレゼン上手な人は、「知」の部分の引き出しをいろいろ持っています。

プレゼンをマネージ

 プレゼンで困ったら、「気」「情」「知」に立ち返ってプレゼンをマネージしてみましょう。三拍子揃ったプレゼンは聴衆が聞き惚れるものなると信じて疑いません。例え「知」で不十分なプレゼンでも、その分「気」「情」はより力を入れて乗り切る等、自分のプレゼンを冷静に俯瞰して常に安定したアウトプット目指しましょう。

プレゼンは万能のスキル

 今回はいわゆるプレゼンのやり方にハイライトしましたが、一旦このやり方を習得するとあらゆる場面で応用が利きます。基本はお客様への対応で修羅場をくぐり腕を磨くことになりますが、一転社内会議での陣頭指揮、上司や経営陣への決裁事項の承認プロセス等、重要場面を乗り切る力を身に着けることができます。

是非プレゼンテーションをモノにしてください

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