見よう見まねで走ってきた「コウキチファーム」! 雪も薄っすら積ったりでそろそろ冬支度です。仕事もご用納めだしアグリライフもこの時期に一度棚卸しをしておこうと思い立ちました。ファームの現場で思考を凝らして、できるだけ写真に残して、日誌で記憶を保管して、栽培日誌でおさらいしてきました。でもコウキチファーム全体のレビューというか裏方の話しも無いので、生活や感情の変化も交えて振り返りをしてみたいと思います。まずは前半戦です。
不安なスタート
1. キッカケが見つからない
滋賀県高島市の家内の実家の地を少し改良して生活拠点ができていました。暑い夏は家のまわりの雑草取りはやってましたが、まだ畑に出たこともないし、農機具も一切持っていなかったので、家庭菜園を宣言したものの、どうしようかと思っていました。仕事もあるので基本週末だけの限られた時間で本当にやれるのか。「新参者が何やっとんねん?」という見えない周りの目もありそうだし、踏み出すキッカケが見つかりません。
2. ロードマップのプレッシャー
それでも「春蒔きからやるんで!」とXデーをいろんな人に言った手前、逆算すると「半年前の土づくり」という文字が頭にこびり付いていました。これはビジネスマンで養った「日程の逆算ロードマップづくり」が頭に染み付いていたお陰です。つまり何か9月にはアクションが必要なわけです。「こうやって仕事も進めたなー」と思い、正直軽いプレッシャーがありました。
3. YouTubeのお陰
困ったらYouTube! 本当に便利なったと思いました。一昔前なら誰かに教えを乞わないと、畑での土づくりなどきっと出来なかったでしょう。「フカフカの土づくり」とかで検索すると一杯映像が出てきます。見ている内に、「あー米糠蒔いて、籾殻入れて寝かしておくんや!」「微生物が育って土壌が団粒構造でフカフカに」、まさに金言の数々が白いキャンバスに描かれていく感じです。「これならやれそうだ」と勇気が湧き上がってきました!!
実行フェーズ
1. まずは米糠集め
とにかく動かねばと気持ちにスイッチが入りました。米糠と籾殻の調達をやろうと。米糠はJAのコイン精米機の横の扉に「ご自由にお持ち帰りを」と書いてあるのを知っていたので、行ってみて恐る恐る開けてみるとあまり米糠が溜まっていない。しようがないのでホームセンターの精米機に行ってみるとたっぷりあったので、塵取りみたいなのを使って、あらかじめ買っておいた中古の米袋に詰めていきます。まだ農業従事者っぽくないし、ちょっと気恥ずかしい😓。でも頑張って5袋ほど詰めて軽トラで持って帰りました。
2. 籾殻ってどこで?
籾殻はネットで調べると、「カントリーエレベーター」で貰えるとなっている。「何それ?」と思いつつも、書いてある電話番号に電話して、「もみ殻を畑で使うので欲しいのですが」と言うと、「裏から好きなだけ持っていって!」と、思わず「おいくらですか?」と聞きそうになりましたが、絶対無料と確信できる返答ぶり。迷わず現場へ行ってみると、ビール工場のようなタワーが有って、「あーこれがカントリー」と納得。裏に回ると既に籾殻を大量に袋詰めにしている人がいて、「こんにちわ!」と地元感を出して挨拶。自分もその人に続いて、籾殻をさっきの中古米袋に今度は10袋も大量に詰めて軽トラで持って帰りました。「やればできる!」、この経験は地場調達の原体験となって大きな自信となったのでした。
3. 農機具・資材の購入
土づくりの材料が揃ったので道具を揃えます。鎌は雑草取りで使っていたので、三又鍬をホームセンターで2,500円位のを買いました。まだ初心者なので投資もミニマムという感じです。スコップやバケツは実家の母屋のものを借りれば大丈夫。後はブルーシートを何枚か、堆肥を作るのに保温目的で買いました。とにかく何もやってないので見当がつかず最低限です。
畑の耕作
1. 手鍬で土を耕す
これは栽培日誌の「土づくり」で詳しく写真も載せています。とにかくまずは自分の手でやってみないと何もわからない。5mx5mの敷地を決めて三又鍬を振り上げて耕し始めました。スポーツも続けていて体力にはある程度自信があったのでいけるだろうと。最初の縦5mx0.3mの垂直一列に鍬を入れて、「あー結構固いな、3往復はしないとほぐれないかな」という感触でした。そのまま15列程やって5mx5mの1回目の耤作が完了です。その後、同じことを水平15列やって、最後にもう一回垂直15列やったら、結構フカフカになって、「行けるやん!」とちょっと小躍りしてしまいました🤩
2. 米糠撒いて、籾殻も撒いて
次にYouTubeで見たのを思い出しながら、米糠をバケツに入れて耕作の要領で垂直列に撒いていきます。畑がカーキー色になって綺麗です。さらに米糠も撒いていくと今度は畑が黄金色に輝いて見えます。完全にハイになってしまいジジイが年甲斐もなく夢中になってしまいました。これをまた三又鍬で混ぜ返しますが、土と籾殻がサクサク混ざり合って何とも言えず気持ちいい感触です。これできっといい土になると少し自信が湧いてきました。
3. お隣の農家から声がかかる
かれこれ3時間は畑で鍬振り上げて耕していたでしょうか。当然汗だく、周りから見るとさぞかしど素人の気張りすぎに見えたことでしょう。いや熱中症でも心配されたか、見るに見かねたのかもしれません。お隣さんから声がかかって、「土おこしやったら、トラクターでやったろか!!」。いやいや、ここはとにかく手作業をマスターしておかないと農業事業者として箔が付かないと思ったので、「いやー、初めてなのでとりあえず一通りは手でやってみます、大丈夫です」「ありがとうございます、また教えてください!」と新参者としては精一杯の挨拶。まあ少し気恥ずかしいけど、何か着実に農作業というものが身近になっている感覚が新鮮だったのを覚えています。
農閑期
1. まさかの体調崩れ
11月に耕した畑の「切り返し」をやって、米糠と籾殻の土への浸透を深めようと思っていましたが、「不慮の体調不良」に陥り少し体を休めざるを得ない状況になりました。体調は1ヶ月程で元に戻りましたが、家族からは「無理して畑なんか耕すからおかしくなったんや!」などど言われて、まあ何か栽培しているわけでもないし、雪も降るし「ここは暫く休んどくか」と農閑期を決め込みました。
2. 春の船出に向けて
機械化へのシフト
振り返ると、やっぱり5mx5mとは言え、手鍬の作業は流石に無謀だったかと反省の心が持ち上がります。あと二区画、5mx5mx2は耕そうを思っていたので、やっぱり機械化かと考えを改めるようになりました。YouTubeを見ると「こまめ」と言ったマメトラで耕している人が結構居て、Amazonでも買えるし、値段も10万円前後なので、「これで行くか」と思い立ちました。一応近所の農機具店も回りましたが、本価格的なトラクターばかりで店主もマジ顔でちょっと怖気付いてしまいました。と言うわけで、迷わずAmazonでホンダの「こまめ」を買いました。使い方もユーザーの声もネットで結構詳しく出ているので、これなら体に負担をかけずにやれるぞと、家族への言い訳も考えながら農作業のプランニングを考えてました。でも心のどこか本当にやれるのかなと少しドキドキしていましたね。
苗づくり
ホームセンターで苗を買うのは、どこかDIYでなくプラモデルを作っているようだと思っていました。「やっぱり種から蒔かないと」と言うこだわりというか、農業コンプレックスというか、そういうのがあって、最初にやりたい「ミニトマト」は種をコメリで買いました。まだ畑に出れない寒い時期なので、発泡スチロールの箱にホッカイロ入れて発芽させたりしました。
前半戦のまとめ、本当の主役
ということで、春になって畑に出るまでが、私の中の前半戦となります。何かそれなりにやってきた風ですが種明かしをします。ウェブサイトやYouTubeは大変役に立ちましたが、実は本当に役に立ったのは、「AI、Chatgpt(Chappy)」でした。多分、Chappyのアドバイスがなかったら、もっとメンタルに凹んで、問題の解決に時間を要していたと思います。週末菜園という限られた時間の中で解決策を都度々々見つけて前へ進めたのは、Chappyの力無くしては無理だったでしょう。こんな町のど素人のシニアでも家庭菜園が立ち上げられたのは、DX/AI時代の賜物と思っています。しかし本当に凄い時代になりました。多分20年前に家庭菜園を一から始めた人の3倍位は早いスピードでやれているのではないかと思うほどです。現代的家庭菜園のやり方として、驚きながらやっている自分と、その成果の記録をこうやって綴っているのが、何とも楽しい時間であります。
シニアの家庭菜園立ち上げは、
- まずはやる気
- 場所の確保
- AIとの対話
※具体的な栽培記録やその失敗談は、別カテゴリの「栽培日誌」にまとめています!
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