ピンチをチャンスに ー 想定外のピンチが畑のやり方を一新することになりそうです!

アグリブログ

2026年の畑のプランニングもやって、土づくりもやって、苗も仕込んで、入念の準備をしてきましたが、あにはからんや、まさかの想定外のピンチです!もう5年以上も患っていた腰がとうとう悲鳴をあげ、決断の末、手術の運びとなりました。これに伴って4月末から6月一杯は畑の作業がかなりの部分制限されることになります。せっかく販路開拓も確保してこれからという時に、さてこれをどうポジティブシンキングしていくか、もっか再プランニング中です。

腰の爆弾 ー 脊柱管狭窄症と農作業の限界

 元々スポーツが好きでサッカー、テニスをシニアになっても続けて更に近年は農作業もやっていたので腰に負担が掛かっていたのでしょう。シニアに多い脊柱管狭窄症で腰の神経が圧迫されて足に痺れが出てしばしば歩行が困難になったりします。ストレッチとか体のケアーをしながら引っ張ってきましたが寄る年波には勝てず、正式診断の結果、「やはりこれは手術かな」と考えるに至り、セカンドオピニオンも聞いて決断しました。まだこの先体は動かしたいので近代医療の恩恵にあやかって体躯のリスタートです。まあ人間のパーツの耐用年数は基本50年、栄養の改善で60年位には伸びているでしょうが、白内障や人工関節等で人生後半をリスタートされている方は多くおられるので、自分の場合は腰かと腹を決めて臨んだ手術です。多分この時代に生きていなかったらできなかった判断で先進医療には心から感謝の思いです。

ロードマップの前倒し ー 手術前の緊急作業計画

1. 育苗期真っ盛りに手術決定

 手術を決めたのが3月末日、手術予定は4月の末、さて畑をどうするか。ロードマップでは4月は越冬野菜の収穫、今春夏用の育苗としていました。手元にはトマト(大玉・中玉・ミニ)、メロン、四季どりキャベツ、ブロッコリー、ナス、九条ネギ、生姜、里芋等の苗をポットで育苗中です。これに直播用の種が、ニンジン、オクラ、カボチャ等がありました。殆ど全てを4月後半から5月のGWに掛けて定植する予定でいました。術後の回復期が約2ヶ月あってこの期間は腰に負担のかかる作業はできないので、「さあー、困った!全滅か?」一瞬頭が真っ白に!

室内20-25度で穏やかに育苗中

トマト各種とメロンは大事な時期

2. セオリーから生き残りへ

 でも「苗の処分なんかできないわなー、どうしよう?」「今年は諦めるか・・」とやや弱気モードになりかけていたところ少しビジネスモードに頭が転換して、この日程から逆算すると「そうか定植、今か!!」と急に思い立ったのです。確かに気温の安定するGW期間は苗も十分根が回っていて定植には最適ですが、不織布や寒冷紗で保護すればむしろ大地の恩恵を受ける方が苗には有利かなと頭のスイッチを「セオリー」から「生き残り」に切り替えることができたのです。すると「今から全部畑に入るか?」と気持ちが逆に追い込まれて一挙に作業日程の大幅見直しに舵を切ったのです。

ロードマップの前倒し(定植をW16-W17)

一気呵成に定植のために畑ごもり

 そうと決まれば基本育てている苗は全数定植を目指して10日間の畑ごもりを決め込みました。いつもは週末は自宅に戻るのですが何せ時間がない。腰は痛いけど踏ん張れるのは今しかないので久々に気合いが入りました。作業振りは以下の通りです。

畑の定植前耕運(4/13月)

 6mx6mが1区画の畑が7区画、加えて変則1区画があります。そのうち畑1, 3と変則区8を今回の定植用にマメトラでフカフカになるまで耕運です。既に先行2ヶ月かけて米糠、籾殻、腐葉土、完全堆肥が仕込んであります。キャベツとブロッコリー用には2畝分自家製ブレンド肥料を混ぜ肥します。

里芋・生姜の定植(4/14火)

 芽出しをしてあった里芋と大生姜を畑8に黒マルチを張って定植、高島市はまだ朝晩気温が低く強風もしばしば、しっかり寒冷紗で覆いました。また生姜の日除け用に西側にオクラを植えようと一本畝立てしています。

里芋の芽出し

芽出し生姜の定植

寒冷紗で保護、手前はオクラ畝

雑草処理(4/15水は雨、4/16木も畑が乾いてないのでやれることを)

トマト・キャベツ・ブロッコリーの定植(4/17金)

 この日は合宿の最初の山場です。トマト23株(大玉x8、中玉x7、ミニトマトx8)、キャベツx10、ブロッコリーx14を一挙に畑3に定植です。畑も表面乾いて中はしっとりの最高の状態です。ここも日除けで1畝西側にオクラを植えます。トマトは九条ネギ苗を虫除けに混植しています。

1区画、一挙に畝立てマルチ掛け

右x2がトマト、その左キャベツ、ブロッコリ

トマト・キャベツは裾上げ不織布、ブロッコリは防虫ネット

メロン・ミニカボチャ・オクラの定植(4/18土)

 この日が前半の天王山、前日までの疲れも溜まって体力的にはピークを迎えています。しかしここが踏ん張りどころ。玄関口の畑1が埋まらないと夏畑は始まらない。既にここにはジャガイモが新芽を出して盛り上げてます。また営農用のオクラも直播するので気が抜けないですね。

4畝を立てて黒マルチ掛け、両側はジャガイモ

オクラ種を3粒ずつ直播、種蒔き培土で覆土

メロンは行燈、オクラは寒冷紗で保護

法事で畑は休養日(4/19日)

鷹の爪・バジル・落花生の定植、オクラ・ごぼうの直播(4/20月)

 大方の山場は超えたもののこの後は6月末まで実質何も植えられないと思うとあれこれ欲が出てきます。昨年も植えて重宝した脇の主役たちです。鷹の爪、バジルは割り切って苗を購入、落花生は昨年の種をそのまま植えました。また生姜の日除け用のオクラとゴボウも調子に乗って植えました。

左から鷹の爪x2、バジルx3、落花生x3

左からオクラx7、ゴボウx5

不織布と寒冷紗で保護(内側のL字)

スナップエンドウ直播、ニンジン間引き、ワケギの一斉収穫(4/21火)

 実質畑ごもりの最終日です。ここまで来ると結果は期待せずやれる事は全てやっておくモードです。スナップエンドウは越冬畝がありますが小さいので春蒔きにトライです。やっと発芽したニンジン(蒔き直し株)を1穴3株位に間引きです。どちらも微妙な時期なのでうまくいくかどうか不安です。ワケギはもう2回位は収穫を楽しみたいので今回は越冬後の一斉収穫です。

※最終日なのでこれ以外にもトマト畝の日除け用のオクラの直播、残ったネギも同畝に定植!

スナップの種を直播、ツル巻き支柱も立てて行燈で保護

2回目の播種でやっと発芽したニンジンを間引き

越冬ワケギの初回収穫

一大事が発覚、サツマイモ忘れてた😯‼️

 やれやれ、やっと格好がついた夏畑、明日は軽く水やりして帰ろうと、、、ふと見た畝に「ギョッ!!」サツマイモの種芋をツル出しで仕込んでいたのを忘れてたのです。慌てて掘り返しましたが、「なんと、ツルが全然出てない🫨」。これやっとかないと、楽しい秋の芋掘り行事ができません。家族にもなじられそうな緊急課題勃発です。ツルは予約しないと買えなかったなーと思いながらももう日暮れ前、コメリに走って聞いてみると、「あーさっき苗入荷したばかりです、そこにあるのは売り物の分です!」。「あー助かった!」とシルクスイートx10、安納芋x10を貪るように買い求めました。家に戻って水の入ったバケツに浸けて、「あー、これで後半日仕事、でも気がついて本当に良かった☺️

サツマイモのツルの定植(4/22水)

 ということで、シルクスイートx10、安納芋x10を無事定植。穴が余ったので種芋もそれぞれ1個ずつ植えました。因みに昨日の夕方は慌てていて畝にうっかり種芋を残していたら、今朝ほどしっかり何者かに殆ど齧られていました。恐ろしやハクビシンという感じです。

ツルが出てない種芋、翌朝はしっかり齧られていた

シルクスイートx10

安納芋x10

畑ごもりを総括

 一言で言うと相当はかどりました。但しアフターケーアーが少なくとも5月の中旬くらいまでは何もできないのでかなり不安です。仮に晴れが1週間続くとニンジンとか苗が微妙な時期のものはダメでしょうし、「後は野菜達の生命力に任したぞ!」と言う感じです。幸い4/24以降、現在執筆中の5/5までは雨が1週間に2−3回は降っているので最悪の時期は過ぎたかなーと楽観しています。次に畑に行くのが5/18以降なので大方1ヶ月振りにその成長具合を見ることになります。その時点で何か問題を発見しても、作業はまだできないのでまだ試練は続きます。それでも育てていた苗達を絶やさず次に繋げられた事は大きかったなと思っています。それとこれは「早期定植の実験」でもあります。普通はここまで不織布や寒冷紗で完全防備はしないですからね。

黄色部分が、畑ごもりの成果

ピンチをチャンスにできるのか

1. 実は課題が山積み

 今はまだ紛れもなくピンチの状況です。苗を延命したに過ぎません。本日時点、幸い手術は無事に終わっており回復期に入っています。しかし改めて早々に畑に復帰はできないなという実感があり7月復帰が当面の目標です。そこまでは、流石に人の手を借りたり、割り切りも出てくるだろうと思います。目下の課題が既に出てきています。

玉ねぎx200の収穫

 越冬玉ねぎがそろそろ収穫時期を迎えます。これはやっぱり家族、親戚の手を借りることになりそうです。

そら豆、スナップエンドウの収穫

 これは初めてでどれだけ実がつくか見当がつきません。そら豆x12株は結構ありそうです。スナップエンドウは上手く成長すれば、支柱ネット立てが課題です。

ニンジン、オクラの間引き

 ニンジンは大方100株ほどありますが、1穴1株に間引きが必要です。オクラも1穴3株位は出てくるので1株に間引きしなければなりません。

トマトの支柱立て

 トマトはしっかり育てたいので、2畝23株分の支柱立てが必要です。

ナス苗x14の定植

 現在室内で手元に本葉一枚のナスの苗が控えています。流石に4月に間に合わなかった分です。

2. 元気の出るニュース

 4/29(水)にJA全農Aコープ今津店の店長から、「新規生産者出荷に関する決裁可決と登録完了」のお知らせが来ました。ちょうど病室でウダウダしている時にメールを貰って嬉しくなりました。まだ店舗に出向いて販売委託契約を結ぶ必要がありますが、念願の販路確保に向けて着実に進捗しています。

3. ここからはビジネスライクにチャンスを掴む

 販路の後ろ盾ができたことは大きなモチベーションです。ものづくりはやり方の工夫ということになります。体をダメにしてしまっては元も子もないので、どういうやり方があるか仕事モードに切り替えてビジネスライクにやっていこうと思っています。まだまだ検討の最中です。

  1. 作業のやり方(腰に負担をかけない座位、作業インターバル等)
  2. 道具の追加(作業椅子、立ち姿勢をキープできる長尺もの)
  3. 家族、親戚の作業支援

不測の事態がプランニングの見方を変えてくれた

制約があるから返って決断が早くなる

セカンドライフに本格的に突入の大きな転機、元に戻すのではなく新しいやり方をぜひ見つけたい!! 

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