細く長く

セカンドライフ・ブログ

 シニア世代の特徴でしょうか。「細く長く」は腹落ちする言葉のようです。最近、同窓会のアレンジで少々困っている時に、この言葉で皆の考えがスーッとまとまった言わば魔法の言葉です。シニア世代を動かすキーワードだなと思いました。

8回目の同窓会

 大学のサッカー部の同期同窓会を半年おきにかれこれ7回やっています。50代後半で同級のメンバーで一人急逝した人間が出たことをきっかけに、「会えるうちに会っておこう」ということで始めた同窓会ですが、やってみると面白くて完全に定例化して続いている会です。やはり心置きなく喋れる間柄というのが改めて貴重で皆大切にしようという意識が自然に出てきた感じです。なので当然回を重ねるごとに盛り上がりも増して、関西の大学だったので地元大阪の開催が基本だったのですが、7回目は関東メンバーにも配慮して東京開催が実現しました。東京は日帰り組、他の仕事や遊びも兼ねて泊まりがけで来る人、皆予算もそれぞれですが、とても新鮮味があった印象です。それでその会は非常に盛り上がったので更に「今度8回目は地元神戸の有馬温泉で泊まりで!!」とノリノリの満場一致で決まったのです。持ち回り幹事で8回目の幹事さんは「えー、やれるかな?」とやや不安気な面持ちでしたが東京開催の同窓会は盛況のまま無事散会しました。

途中経過

 2ヶ月ほどが過ぎて、たまたま高校のサッカー部で一堂に会する機会があったので、ふと有馬温泉開催の大学同窓会のことを思い出しました。高校は関東、関西別々の運用で必要に応じて集まるという運営です。やはり先立つものもありますからね。さて大学の方ですが、東京開催は遊び気分も手伝って上手く行きましたが、続けての地元有馬温泉の開催は、一堂に会する大義名分は同じでも、温泉旅館の泊まりとなるとかなりコストが嵩みます。大義を貫くだけでは難しいだろうなーと思っていたので、幹事さんにそれとなく進捗を聞いてみました。やはり大分困っておられて、思っていた通りその原因はコストでした。泊まりがマストとなると全員の総コストは東京開催を上回ります。当然独断で決められないので、一旦満場一致で決まったものの、皆に泊まり開催か、通常開催かを聞かざるを得ないということで悩んでおられたわけです。

シャカリキを諌める細く長く

 「会えるうちに会っておこう」で始まった会ですが、これまで半年に一回、正直よく続いているなーと思っています。それだけ皆んなの気持ちの部分が強い会で、それぞれがこれは大事にしないといけないなと思っているはずです。しかし続いてナンボという部分もあるので、少し肩の力を抜けないかなと思い、幹事さんに囁いてみたのが「細く長く」です。話は飛びますが、自身は50代前半で転職をした時に、初めて自分の言葉として「細く長く」使った記憶があります。それまでは間違いなく「太く長く」と思ってました。世間的には「太く短く」が格好いいのですが、自分は更にシャカリキの強欲だったのでしょう。以降いろんなキャリアの棚卸しの場面で、言霊効果も狙ってか「細く長く」ということを自ら言って納得してきた自身の経緯があります。他人にも同じような文脈でよくこの言葉は使っていました。今回はまさに折も折という感じで自然と、「会の目的は細く長くがいいと思うよ」と幹事さんに言ってみました。するとこの言葉は幹事さんの心の琴線にも触れまして、何かこれで肩の力が抜けそうだなという感じがしました。

満場一致で細く長く

 暫くして幹事さんからグループラインで8回目の同窓会のご意見伺いがありました。幹事さんなりに色々苦心惨憺されてましたのでその足跡部分(コスト負担の大きい温泉宿泊と、気兼ねなくやれる通常開催の2択をする)の確認と、幹事さん自身も納得してくれた「細く長く」の考えを合わせて「この会を無理なく続けることが一番大事」という言葉になって皆に発信がされました。結果、シャカリキの人は一人もなくライン上ですが満場一致で、夢の有馬温泉開催は諦めて通常開催ということで無事意見統一がなされました。一人くらい反対意見があるかなと思いましたが、シニア世代になった我々には「細く長く」は知らぬ間に心の琴線に触れるキーワードになっていたのだなーと一人感慨に耽った次第です。

シニアのキーワード

先日の高校の同窓会でも

 先日、今度は高校時代の同期全校生の同窓会がありました。幹事さんが本当にしっかりしていて450名いた全校生の内、いまだに394名の住所連絡先を名簿としてメンテして頂いてる頭の下がる方です。お陰様で同窓会も毎年やっていますが、常時50-70名が集まり、節目では150名を超える参加者が集います。ここは「細く長く」を言わずとも実践している会です。たまたま会の最後の締めの挨拶を当日お願いされまして少々焦りましたが、ここでは「会えるうちに会いましょう」の話をしたところ、何かしら心の琴線に触れた人が多かったようで、挨拶の後にお声がけをいろいろ頂きました。

昨年の高校のプチ同窓会も思い出した

またちょっと前の昨年末のプチ同窓会では、自身が体調を壊して入院する羽目になって何とか回復した直後だったので、「自分の体の出している声なき声に耳を傾けましょう」という、健康過信を諌める思いの言葉を話したところ、これも皆の心に響いたようです。

シニア世代の言葉

どの言葉も現役若手の人間には全くピンとこないものかもしれませんが、シニアには確かに突き刺さりちょっとした行動変化に向かわせる言葉だと実感しています。こういった言葉、つまり多くは自信の体験に基づく考えの言語化したものを都度々々積み上げて、TPOに応じて使っていければいいなーと思った最近の出来事でした。

 考えを巡らしまとめること、わかりやすく言語化すること、TPOに応じて発信して人の心に響かせること、シニアの所作として備えておきたいものです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました